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ジュネーブモーターショー
2007.03.22


これまで、海外のモーターショーの模様は、「ニューヨーク国際オートショー」、「英国国際モーターショー」「パリモーターショー」「北京モーターショー」などでご紹介してきました。
この中で私が参加したのは、「ニューヨーク国際オートショー」と「北京モーターショー」の2回。次はどこに行くのかなと思っていたら、3月6日から開催される「ジュネーブモーターショー」へ視察に行くとのニュースが飛び込んできました。ドキドキしながら待っていたところ……声はかかりませんでした
ということで今回は「ジュネーブモーターショー」の様子を、視察に行ってきた上司の石田に語ってもらいます。

こんにちは、石田です

私がジュネーブに来るのは今回で7回目です。


(ジュネーブの街並みです)

いつ来ても納得いかないのがホテルの宿泊料金の高さです
ジュネーブは、ホテルが少ないうえに古い建物ばかりだから街全体の客室数が少ないんです。だから、世界中からマスコミや関係者が集まる「ジュネーブモーターショー」の開催時期はホテルの予約を取るのが本当に大変。市内だと1年前でも取れないくらい。
しかもショー開催中の宿泊料金は、通常時の2倍から3倍くらいになっています
大きなイベントがあると宿泊料金が高くなるのはヨーロッパではよくあることなので、これはまだ我慢できます。でも、納得できないのは “最低3泊”という条件をつけていること。1泊でも3泊分の料金を取られてしまうんです! これには驚きましたね。
高いのはホテルだけじゃありません。食事も、ランチで3〜4千円、ディナーは7〜8千円もするんです。しかも大しておいしくない……
ジュネーブの人たちが、この物価でどうやって生活しているのか不思議に思います。

物価の高さには辟易してしまいましたが、ショー自体は素晴らしいものでした
会場のPalexpoはジュネーブ市中心部から電車で10分ほど。空港に隣接し、高速道路のインターも近くにあるという好立地です。アクセスのしやすさを最優先に建築したのでしょう。羽田空港の隣に展示会場があるという感じですね。


(ジュネーブモーターショー会場です)

会場に入ってまず感じたのは、会場全体が非常に見やすいということ。
ホールが独立してないので遠くまで見渡せます。非常に広い会場なのですが(東京モーターショーの約1.5倍です)、実際に歩いてみるとそんなに広く感じないんです。見やすく、歩きやすい会場でした。


(会場内はすっきりしていて遠くまで見渡せます)

実は「東京モーターショー」の真ん中の大きい通路は、「ジュネーブモーターショー」の直線通路を参考にしているんです。
ブースの作りとしては、いい意味でも悪い意味でもあっさりしています。東京のような作り込みはありませんでした。非常に見やすい環境ではあるけども、演出の部分では少し淋しい感じもしましたね


(オフィシャルグッズ売り場)

オフィシャルグッズは残念ながら、ジュネーブならではと思わせてくれる物はあまり無く、。Tシャツ、ボールペン、ピンバッジなど一般的な商品を販売していました。
スイスということで、アーミーナイフがあったのですが、機内に持ち込めないので諦めました


(展示されていた日本メーカーのエコカー)

昨年の「ジュネーブモーターショー」では、電気自動車・代替燃料のカテゴリーでのワールドプレミア(世界初お披露目の車)は1台もなかったのですが、今年は6台も出品されていました。このことからも、エコカーが世界中で注目を集めているということがよくわかりますね。


(四輪駆動車の試乗会会場です)

個人的に最も印象的だったのが、会場の外で四輪駆動車の試乗会をやっていたこと。
これまで屋外イベントを行っていなかった「ジュネーブモーターショー」が、ついに参加体験型のイベントを取り入れたということです。これには驚きましたね

通常、モーターショーは自動車生産国で開催されることがほとんどです。
ドイツのショーだとドイツメーカーが主役になっていますし、フランスならフランスのメーカーが主役です。会場の一番いい場所は自国のメーカーが取っているんですね。「東京モーターショー」では、ブースの位置をローテーションにしてできるだけ公平になるようにしていますが。それに対して、自動車を生産していないスイスで開催される「ジュネーブモーターショー」は、特定の国のメーカー色というものがなく、もっとも中立的なショーであると言えます。
だからこそ、どの国のメーカーも同等に扱われるし、特別注文で自動車の製作やデザインを行う、カロッツェリアメーカーや、小さなメーカーなども出品できるんですね。


(カロッツェリアメーカーが出品していたクルマ)

ニュートラルな視点で世界のモータリゼーションのトレンドが把握できる「ジュネーブモーターショー」の存在は、「東京モーターショー」を運営するにあたっても非常に参考になります。

ありがとうございました!
次回は「パリモーターショー」の主催者、そして会場を運営している会社で聞いた、ちょっとおもしろい話をご紹介します。お楽しみに!

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モデレータ紹介
東京モーターショー事務局の吉澤です!10月の第40回東京モーターショー開幕に向け、事務局も準備にフル回転! ブログではフラメンコのような“熱い”情報をお届けしていきます。お楽しみに!
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