« 2006年11月 | メイン | 2007年01月 »

北京モーターショー その3(番外編)
2006.12.28


ニーハオ、吉澤です。2回も北京関係が続いたので中国づいてしまいました
もうすぐ今年も終わりですね。年々1年を短く感じる今日この頃です。
今年も色々ありました…。
と、いうことで、ご好評(?)につき、今週も北京ショーについてお届けします。
今回は番外編です!

さて、北京ショーの内容については前回のエントリーでご紹介しましたが、広い会場を歩き回っているとお昼頃にはお腹もかなりすいてきます。

海外のモーターショーを視察に行くとだいたいお昼は会場内で食べますので北京ショーでも会場内でお昼を食べました。
大食堂があったのですが、これが相当広い!
1000席はあるのではないでしょうか。縦横100m以上あると思います。

そして、食堂といってもいすに座って料理を注文して、というものではなく、お弁当販売のブースが10箇所くらいずらりと並んでいて、お弁当を各自買います。
お弁当かよ! と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これがなかなかいけます。ご飯とおかず(中華)4品で、15元(約255円)。野菜もいっぱいで、こだわり屋さんも満足な感じです。
うーん、北京で食べた食事ではずれはなかったです。食事だけは、もとい、食事はほんとおいしかったですよ! おすすめです

余談ですが、会場近くの食堂で食べたジャージャー麺は衝撃的なボリュームでした。大盛りを頼んだわけではないのですが、麺は山盛り、トッピングは8皿くらいあるわで、さすがに完食できませんでした(麺を頼む前に普通に色々食べてたというのもありますけど…)

(広~い食堂)


(お弁当販売ブース)

食事をすればちょっとトイレにも行きたくなりますよね。
外国の公衆トイレってあまりきれいじゃないというイメージがあるんで、今回もそうなのかなあと思ってました。会場でトイレに行ったところ、これが意外と普通だったんです(きれいでピカピカとはいいませんけど)。
会場外の食堂や、公園の公衆トイレにも入りましたが、どこも普通でした。これはよかったです。

会場では移動バス・トイレ? トイレ・バス? なんだかよくわかりませんが、仮設トイレが設置されたバスが数台置いてありました。バスなのに1度に1~2人しか使用できないので使い勝手はそんなによくなさそうでしたが


(トイレ・バス)

会場では、キャラクターもよく見かけました。それがもれなくかわいくない……
そう考えると世界的に認知されているキャラクターって偉大ですよね。ちゃんとかわいいですもんね。着ぐるみが近くにいたら一緒に写真とりたいですもんね。
そういえば、著作権は大丈夫かな? と思ってしまうキャラクターも会場で見かけたような…。
来場者からちょっかいを出されて本気で威嚇しているキャラクターもいました

あっ!いかん、またネガティブな方向にいってます。

比較的キュートなキャラクターもいました。みかんをモチーフにしたようなキャラクターとか……。

(かわいい?)


(著作権は大丈夫?)


(来場者からちょっかいを出されるキャラ)

(何星人?)

(かわいいほう…)

3回に渡ってお届けしてまいりました北京ショーレポートいかがでしたでしょうか?
いいところもいっぱいあるのでぜひ行ってみてくださいね!(何度も言いますけど食事はおいしいですし)。

次は2008年に開催予定です。
2008年には北京オリンピックもありますし、次回どのような変貌を遂げているのか楽しみです。

さて、今年4月からお届けしてまいりまいた東京モーターショーブログも今年はこれで最終回となりました。
来年はいよいよ第40回東京モーターショー2007の開催年。ますますパワーアップしてまいります!
また来年お会いしましょう。アディオース!
(来年は皆さんにもっとコメントをいただけるよう頑張ります)

北京モーターショー その2(ショー編)
2006.12.21


こんにちは、吉澤です。

今度の日曜はクリスマスイブですね!
皆さんは、誰とどのようなクリスマスを過ごすのでしょうか?
私については、今年のイブは日曜日で外に出なくていいからラッキー、などと思ってました。

さて、気を取り直して、と。

今回は「北京モーターショー」レポートの第2回。ショー編です。
私、吉澤が3日間の視察で見てきたことをご紹介します!

北京モーターショー」の会場は2つに分かれていました。

第一会場は中国国際展覧中心

第二会場は全国農業展覧館
 

第一会場は乗用車と部品、第二会場では商用車、部品、関連用品を展示しています。

私たちが視察したのは、報道関係者だけに公開する日である11月18日(土)のプレスデーと、商談など業界関係者のために開催される11月19日(日)・20日(月)のトレードデーの3日間。
自分のイメージとしては、プレスデーというのは一般公開日に比べて人も少ないし、落ちついてるものだと思ってましたが、朝会場に到着したら人の多さに圧倒されました。中国ならでは(?)なのでしょうか
行列

プレスデーは先ほども申しましたが、報道関係者だけに公開する日のこと。それなのにものすごい人だかり、横を見ると子連れのお母さんらしき人までいる。子供記者か? などと思ってチケット売り場を見てみると、すごいものを売っていました
腕時計です。 腕時計の何がすごいの? と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、それがプレスデーのチケット代わりなんです。
プレスデーに一般の方が入れるチケットを販売しているというのは初めてだったので驚きました。そりゃ子供も入れるよなあ、とそういう意味では納得。ちなみに腕時計は2種類あって価格は1,080元(約18,000円)のものと、580元(約9,800円)のものがありました。
1,080元の方はプレスデーを含めて一般公開日に3回入場可能で、580元の方はプレスデーのみ入場可能でした。売り場には“数量限定、急げ!”みたいな意味(たぶん)のコピーが書かれたポスターが貼ってありました

(子連れ記者?)


(腕時計ポスター)

入場ゲートは、お金を出せば誰でも入れる的な感じとは裏腹に厳重です
まずは入場パスを回転ゲート(ディズニーランドみたいな感じ)に挿し入れます。そこを通ると金属探知ゲートをくぐって、手荷物のX線検査も受けます。空港並みの厳しさです。
かと思いきや、会場内では警備員が展示車両の写真を携帯電話で撮影していたりと??な感じでした。

(意外といい加減・・撮影中)

さて、肝心のショーの内容ですが、展示については各社とも意欲的で、日系メーカーや欧米系のメーカーは今後の中国自動車市場を見据え、高級車からハイブリッド等の環境対応車まで幅広く展示し、意気込みを感じました
今回は初めてポルシェやフェラーリなど高級スポーツカーも出品されて黒山のひとだかりができていました(昔、幼稚園くらいの時に田舎のカー用品店にランボルギーニ・カウンタックが展示されてわざわざ親父と見にいったのをなぜか思い出しました)

(まだまだ珍しい高級スポーツカー)

一方、中国系のメーカーはというと、どこかで見たことあるぞ、という車の展示もありつつ(報道されてましたけど……)、独自開発車やハイブリッド車などを展示し話題になっていました。

(中国系メーカーの独自開発車)

ちなみにプレスデーはプレスブリーフィングを各社とも自社ブースで行います。
だいたい各社のトップや上層部が新車などの説明を行うのですが、今回たまたまある欧米メーカーのブリーフィングを見ていたところ、ダンスパフォーマンスは始まったもののスピーカーが待てど暮らせど出てこない。
途中で、新型車を模した気球がブース上空を飛行し、観客の注目を集めていました。
ブースの2階から現れた車(気球)はブース上をフワフワと移動してまた2階に戻って行きました。これがここの会社のブリーフィングのハイライトで、結局30分間ダンスパフォーマンスのみで終わってしまいました。これには私たちもそうですけどプレスの方々も肩透かしを食らったのではないでしょうか

(空飛ぶ車?現る)

(戻りました)

東京モーターショーではおなじみになった感もある来場者向けのイベントも北京ショーではあまり行われていませんでした。
企画らしい企画は、中国政府の公用車“紅旗”のビンテージカー展示と専門家向けのセミナーくらいで、試乗会などは実施されていませんでした。
でも、コンパニオン人気投票は毎回恒例らしく今回も行われてました(私も一応、投票しました)。

あまりイベントを行っていないのは、中国ではまだまだ車自体に集客力があるからなんでしょうね。

(“紅旗”ビンテージカー)

(コンパニオン人気投票)


続きまして第2会場です。
第2会場はメインの第1会場から4kmほど離れているので、第1会場見終わったからちょっと第2会場も見てみるか、という人はあまりいないのではと思います。実際第1会場に比べると人も少なかったです
第2会場のメインホールは、写真をご覧いただくとお分かりかと思いますが、1959年にできた、なかなか歴史の趣のある建物です。展示はバスや大型トラックなどの商用車と部品、関連用品など。商用車は屋外の展示ですので、当然屋外で見ることになりますが、とにかく寒い!
外気温4℃で、しかもコートを着てなかったので、とてもじゃないですが、ゆっくりと見ることはできませんでした

(寒くて見れなかった屋外展示)

部品や関連用品は屋内での展示。
すごい数の出品で、ところ狭しといった感じでブースが並んでいます。
1,000社以上という主催者情報もうなずけます。屋内ではサングラスの即売やラジコンヘリの実演販売を行うなど、何でもありな感じが漂ってました。

(すごい数の屋内展示)

(ラジコンヘリの販売)

おっと! 北京モーターショーその1(街並み編)に引き続き、あまりいいこと書いてない! 
いえいえ、いいところもいっぱいあるんです(この締め方も同じ…)。
街と同じでショー自体活気があって、これからまさに伸びんとしているパワーをひしひしと感じます(ショーの運営自体はまだまだな印象でしたけどね)。
東京モーターショーもその勢いに負けてられません!
来年の「第40回東京モーターショー2007」はアジアを代表するモーターショーとして、これまで以上に素晴らしいものにします!

北京モーターショー その1(街並み編)
2006.12.14


こんにちは、吉澤です

これまで世界各国で開催されたさまざまなモーターショーをご紹介してきました。
ニューヨーク国際オートショー」「英国国際モーターショー」「パリモーターショー」、そしてフランクフルトでは残念ながらモーターショーは開催されていなかったものの、「第40回東京モーターショー 2007」の記者発表を行いました。
この中で私が参加したのは「ニューヨーク国際オートショー」だけ……。
すべてのショーを見に行くことはできませんからね。
そんな中ついにお呼びがかかりました!

それは「北京モーターショー」!
ここ5年で年率25%の成長を続け、猛烈な勢いで拡大中の中国自動車市場。モータリゼーション(自動車社会の浸透)はどのような発展を遂げているのでしょうか? 

私、吉澤が久々のモーターショーレポートを行います!
今回は、北京の風景を紹介する“街並み編”と、北京モーターショーの中身を紹介する“ショー編”の2話連続でお伝えしていきます。
生で見てきた北京や如何に!?

初めて降り立った北京は気温も日本と大差なく、3時間半という短いフライト時間も手伝ってか、あまり外国に来たという感じがしませんでした。(中国を含めアジアに来たのは初でしたし、今までの出張は欧米だったので10時間以上も飛行機に乗ってましたからね…。そんなイメージで行きの機内で映画スーパーマンリターンズを見ていたらラストのすごくいい場面で着陸態勢に入り、映像を切られてしまいました 帰りにもう1回見ました)

到着した時は外国に来たという実感はそんなにわかなかったものの、空港からホテルへと移動するタクシーに乗って、早くも日本との違いを思い知らされました。
自動車の運転が荒い! いやー、怖かった
北京の人の運転ってホント荒いんです(そうじゃない人もいるかも…ごめんなさいね)
クラクションをガンガン鳴らしながら、ウィンカーもあまり使わずに、みんなでビュンビュン飛ばしてるんです。日本だったらちょっと遠慮してしまいそうな黒塗り・全面スモークガラスの車にもガンガンクラクション鳴らしてます。

それに、中国というと、道いっぱいに川のように走る自転車を想像してしまいますが、これは一昔前の話
今年、自動車販売台数では日本を抜き世界第2位になろうとしている中国は、完全にクルマ優先の社会に変貌していました。

自転車 

自転車の数はかなり減っているようです(ちなみに乗り方は荒い)

そのためか、道路はやたらと広いのですが、歩道が狭い!
ひどいときは、歩道上にバス停があったり、歩道の真ん中に広告看板が設置されていたりと、とにかく歩きにくいんです

おまけに横断歩道も少なくて、ようやく見つけて渡ろうと思ったら、車は常に右折可なので、歩行者が青信号で横断しようとしても、自動車が猛スピードで右折してきて、私も何度か危ない目にあいました。(現地在住の方から、車は人を人と思ってないから気を付けた方がいいよと的確なアドバイス?をいただきました)
よく事故が起きないな~、と他人事のように心配してしまうほど。

滞在中は事故現場には遭遇しませんでしたけど、中国の交通事故死者数は、10万人超とのことです

街は2008年の北京オリンピックに向け、盛り上がってました。空港や街中いたるところに北京オリンピックの看板が立っており、道路脇には北京オリンピックまであと何日というボードも設置されていました。オリンピックに向けてでしょうけど、街はまさに建築ラッシュ
市内のあちこちで近代的な巨大ビルが建設されていて、急成長の勢いを肌で感じることができるほどです。

巨大ビル

品揃えはまだまだ少ないですけど、ショッピングセンターがあったり、欧米系のカフェもところどころにあったりして、かなり都会的で街中は日本とそんなに変わらない印象を持ちました。(お店の品揃えについては北京一の繁華街といわれるところには行かなかったので、もしかしたらそこは日本と変わらないのかもしれません)

でも、一方で、焼き芋や果物を路上で売っている人がいたり(日本でも焼き芋はありますが、ああいったイメージじゃないです…)、排気ガスの影響で空がずっとかすんでいるくらい空気が悪かったりと、まだまだ成長段階の部分もあり、中国の光と影の部分を垣間見た気がします

ちなみに、私たちが宿泊したホテルでも拡張工事が行われていました。
活気があって結構なことなんですが、朝9時から夜5時までというホテル側のインフォメーションとは裏腹に、朝7時から夜8時くらいまで工事が続いていたのにはまいりました。朝なんてその騒音で起こされたくらいです

あっ!なんだかあまりいいこと書いてないですね。
いいところもいっぱいあるんですよー(食事とかおいしいし)。個人的には活気があって楽しそうな街だなと思いました!(住んでみたいかどうかは置いといて…)

次回は、いよいよ北京モーターショーについてご紹介します!
お楽しみに!

東京モーターショーと展示デザイン
2006.12.07


こんにちは、吉澤です
前回は『東京モーターショー』における『会場計画』について寺澤教授にお話を伺いましたが、今回はこの『会場計画』を行うのに必要な、『展示デザイン』についてお話をすすめていただきたいと思います。
『展示デザイン』ってなんでしょう?
では先生、早速、お願い致します。

はい、寺澤です。
『展示デザイン』というと、皆さんもなんとなくイメージできると思いますが、その範囲は実に広く、人間工学、色彩学、渋滞学、音、光、かたち…などの特性を知る必要があります。でもまぁ、今回はそんなに難しく考えないで、私が研究している『展示デザイン』とはどのようなものか、その一端をご紹介しましょう。

寺沢教授

「展」という文字は、ひろげるという意味。
「示す」は、仕舞っておいたモノを持ち出して見せるという意味。
つまり展示とは“ひろげて見せる”ことなんです。

例えば、お祭りなんかで、大道芸人のひとが風呂敷に包んであるものを机の上に“ドン”と置くと、集まった人たちは「何が出てくるんだろう?」って期待しますよね。そこで風呂敷をひろげて、中から出てきたものがお客さんの期待に添うものであれば、そこにはりっぱな「展示」が成り立っているといえます。

皆さんは今、パソコンをつかってこの文章をご覧になっているでしょう。
パソコンの画面のことを「ディスプレイ」と言いますよね。
「展示」を英語で言うと、これも「ディスプレイ(Display)」。
コンピューターの中に隠れていた情報を分かりやすく表示しますね。「展示」も、これと同じことです。

そして『展示デザイン』とは、「展示」すなわち“ひろげて見せる”ための場所や時間、人間との関わりを総合的に計画して、そこに参加する人々が満足できる環境を提供する『手法』のことなんです

皆さんが『東京モーターショー』に来場されたとき、最初に目にする入場ゲート。『展示デザイン』の考えはここにも生かされていますよ。

北1ゲート

「ようこそ東京モーターショーへ」という気持ちをゲートデザインに込めてつくっています。来場される多くの人たちにむかって大きく手をひろげて「ありがとうございます」という気持ちでお迎えする、横にひろがりのあるデザインはそうしたイメージを実現するねらいがあります

ふつう屋外で見ると実際よりも小さく見えるものです。
みなさんも、ショールームのような大きな空間に展示してある家具を買って、自宅に置いてみると、思ったよりもずっと大きい、そんな経験をお持ちではありませんか?
東京モーターショーのゲートも小さく感じるかも知れませんが、メインゲートとして皆さんをお迎えする北1ゲートは、横28メートル×縦5メートルもあります。電車ほぼ2両分の長さで、縦は人が乗り込む電車よりも2倍弱も高いのです
会期中に来場される150万人のうち約40%の方がこのメインゲート(北ゲート1)を利用されます。

ここでひとつ皆さんに想像していただきたいのですが、ゲートが見える場所にたどり着いてからゲートをくぐるまでにどんなことを考えていますか?

東京モーターショーのゲートへの道はここでよいのかな? 自分が見たい二輪車メーカーに真っ先に行くにはこのゲートでいいのかな? チケットは何処で売っているんだろう? あれ!入場料いくらだったっけ? 今日は休日だけれど何時にオープンするのかな? …などを考えていませんか?

ゲートをくぐるまでに湧きあがる皆さんの疑問や質問に対する答えを、このゲートの中に用意しておけば、皆さんの不安が解消して、「さあ!東京モーターショーに来たぞ!!」と盛りあがった気分でゲートをくぐることができるというわけです

では、実際にどのようにしているかというと、ゲートに近づくにつれて“見え方”が変化し、その“見え方”が連続していくという「シークエンス効果」がひとつ。
もうひとつは「視野角」という人間の視覚特性を利用しています。人は物を見るときに、細部までしっかり見る場合は視野角の1°、案内板などの文字を読むには12°、全体をざっと見るには60°の範囲が必要といわれています。ちなみに60°を超えると目や首を動かさないと見ることができません。

これらを一つの基準にして、必要な情報が見やすいようにゲートまでの距離や場所に合わせて、看板の大きさや文字の比率を変え、最も見やすい状態になるよう、工夫をしているわけです

他には、展示場内に吊下げられる各社のサインフラッグ。

中央通路の各社フラッグとホール表示

パンフレットを見るだけではなく、会場を歩きながら「ここにお目当てのメーカーが出品しているのか、国産メーカーはあっちだな、今いる場所は中央ホールだな」と歩きながら見たい場所を把握できますよね。
来場者がパッと見て、一瞬で判断できて安心して目的の展示ゾーンに行けるようにする…。これは『展示デザイン』のとても大切なことです。

最近よく耳にするようになった「ユニバーサルデザイン」。これは私たちデザイナーにとっては当たり前のこととして考えています

先にもお話ししましたが、『展示デザイン』とは誰もが満足してもらえる「時間と空間」を提供すること。”誰もが”という言葉には何らかのハンディキャップを持った人たちや、日本語が通じない諸外国からお見えになる人たちのことも含まれています。なるべく多くにフィットする計画、これがユニバーサルデザインの基本です。

ユニバーサルデザインについては、出品者をはじめ、会場を管理・運営する幕張メッセの人たちといっしょになって、主催者として取り組んでいます。
ひとりでも多くの方がたに『東京モーターショー』をもっともっと楽しんでもらえるようにデザインしています。たとえば、車いすで来場の方には段差がないように、エレベーターやスロープをもうけて、手助けなしで、どこにでも自由に行けるように「気配りデザイン」をしています。
また外国からの来場者にとってのバリアのひとつは「ことば」でしょう。バリアフリー(障壁なし)をめざして、ピクトグラム(絵文字)と和英文字を併用しています。これらはすべてユニバーサルデザインの発想にもとづくものです。

寺澤先生、ありがとうございました
デザインってクルマとかファッションとか色々ありますけど、「展示」にもデザインがあるなんて、この仕事をするようになってはじめて知りました。ふだん、何気なく見ているところも、色々な人が関わっていたり、色々な考え方がもとになって創られているんですね。

Japanese / English
モデレータ紹介
東京モーターショー事務局の吉澤です!10月の第40回東京モーターショー開幕に向け、事務局も準備にフル回転! ブログではフラメンコのような“熱い”情報をお届けしていきます。お楽しみに!
RSS登録
最新の更新情報をお届けします。
登録する
RSS登録とは