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上海モーターショー後編
2007.05.24


こんにちは、事務局の吉澤です。
今回は上海モーターショーの後編です。前回に引き続き、同僚の高橋にリポートしてもらいます。テーマは上海の街や食文化などを中心に上海ショーのフォローアップです。

こんにちは、高橋です。
前回でもお話ししましたが、中国人は本当にパワフルで、その象徴ともいえる上海は空港からリニアモーターカーが走り、高層ビルとダウンタウンが混在していて活気に溢れています。

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(高層ビルが林立する上海市内)


上海モーターショーに出展する企業のアドボード(広告看板)が掲げられたり、飛行船が会場上空を旋回したり、市内にいても上海モーターショーが開催されているという雰囲気が感じられました。

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(ビル全体が巨大な広告看板に)


ところで、みなさんが海外へ行ったときの楽しみは何ですか? 日本では食べられない現地の食事ですよね。私は本場の小籠包、チマキなどを美味しくいただきました。
こちらでは高級店といわれるお店でも5,000円あれば大人3人でお腹がいっぱいになりました。特にラム肉はポピュラーな食材のようで、よく食べました。

上海モーターショー会場内には出展している企業がプロデュースしたレストランがあり、ボリュームも味も悪くはないという感じです。

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(ものすごいボリューム。)


会場の屋外には外資系ファーストフード店が数多く並んでいて、そのなかには「ラーメン」とカタカナで書いてあるお店もありました。

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(ラーメンの赤提灯も…。)


最近日米のキャラクターが溢れかえる遊園地が話題になりましたが、実は、上海モーターショーと同じ期間、同じ地区で同じテーマを掲げた「そっくりなモーターショー」が開催されていたんです。
Webサイトも一文字違いのため、間違って出展の申し込みをしてしまった企業もあったとか…。

上海モーターショーでは主催者から出展する企業に向けて「他社と似たクルマは出さないように」という内容の指示もあったそうですが、「どう見てもあのクルマでは…」、あるいは、「フロント部分があのクルマで、後ろ姿はあのクルマ似」という“そっくりさん”もいました。

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(これって、あのクルマですよねぇ?)


外見が似ているだけでなく、部品まで似せて作っている企業もあるみたいで、粗悪品が安く手に入るために事故も多発しているそうです。
命に関わるので純正品を使用して頂きたいですね。

国際社会の視線が厳しくなっていますから、これからはそうした“そっくりなクルマや部品”は減るかもしれません。

とは言え、今回の視察では、巨大な可能性を秘めたマーケット「中国」を象徴する上海モーターショーの急成長ぶりを体感してきました。

上海モーターショー前編
2007.05.10


こんにちは、事務局の吉澤です。

今回は、中国の上海にて2007年4月20日(金)〜28日(土)
まで開催されておりました『上海モーターショー』の様子を
前編で紹介し、後編は上海の街並みや食べ物を中心に、
2話にわたりお伝えいたします。
北京オリンピックを来年に控え、著しい経済成長を見せて
いる中国は、新車販売台数が世界第2位になったと言われ
ています。その大都市、上海で開催された上海モーター
ショー。皆さんだけでなく、私もとても興味があります!

昨年11月開催された北京モーターショーのときは、私に視
察のお呼びがかかったので、今回の中国も期待していたの
ですが・・・残念ながら私は留守番(涙)でした。

今回は、上司の岡と私の同僚の高橋が上海モーターショー
を視察してきましたので、高橋にリポートしてもらいましょう。

こんにちは、高橋です。

今回は、吉澤に留守番を頼み、上海モーターショー
「プレスデー」の4月20日(金)、21日(土)と
「トレードデー」22日(日)の視察
へ出向きました。

近いもので、成田空港から3時間弱のフライトで上海空港
へ到着します。空港から上海市内までは、最高速度430
キロ!
を誇るギネスブック認定のリニアモーターカーに乗る
と7分程度でアクセスできます。

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(あれっ!世界新記録更新!?)


発展著しい上海市内は、建設中を含め高層ビルが数多く建
ち並び、あちこちで渋滞が起きているなど、モータリゼーションの高まりがヒシヒシと伝わってきます。
街に目を向けてみると。市内を走るクルマはセダンなどが中
心で、交通量も異常に多く、とても活気がある!? というか、たとえ信号が青でも道路を横断するのは命がけなのです(岡が何度もひかれそうに)!

上海モーターショーの会場である上海国際展覧中心は市内
からもアクセスしやすく、タクシーや電車で30分ほどです。
会場はまだ建設中で半分ぐらいしか完成していないのですが、それでもインドアの展示場面積は140,000㎡あり幕張メッセの1.9倍の広さですが、2010年には全17ホールが完成する予定で、その際は200,000㎡とメッセ・フランクフルトに並ぶ規模になります。

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(「ど~ん」とそびえ建つ入場アーチ、なかなかです!)


こちらの人達はほとんど「並ぶ」ということをしないようで、入場ゲートにつながるアプローチには、たくさんの人達が一斉に向かうためごった返して大変なことになっていました。


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(入場ゲートでは、X線で持ち物がチェックされます。
まるで、空港みたい…。)


さて、今年の上海モーターショーのテーマは、
「人と車と自然の完全なる調和(人、車、自然的
完美和階)」。

その展示内容は、東京や欧州のモーターショーのように
「環境」や「コンセプトカー」を前面に据えるものだけでは
なく(外資系では燃料電池車やハイブリッド車の展示もあ
りましたが…)、消費者の購買欲をあおるように既に販売
されているクルマ(コンパクトカー、ミニバンなどのRV車、
高級車まで)を中心に陳列しているのが特徴的といえる
でしょう。しかし、今回BMWがConcept CSをワールドプレミ
アとして発表するなど、5モデルのワールドプレミアが出品
されました。大手メーカーの力の入れ様を示しています。

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(トレードデーでも、この混雑!)


また、ショーの華であるコンパニオンも人気があり、彼女ら目当てのカメラマン(携帯電話で撮っている人も多かったです!)が数多く集結していました。彼らの熱中ぶり!? は日本も中国も同じなんですね!

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(彼女ら目当てのカメラマンがこんなにも!)


出品者によるダンスや生演奏などのイベントも見られました。北京オリンピックを控えるため、競技(水泳や新体操など)をモチーフとした演出なども見ることができましたが、
各ブースの音量がかなり大きめなのが……。

主催者による来場者向けのイベントも、開会式を見たぐら
いでほとんど無く、急成長している中国市場だけあって、
やはり「販売」を念頭においたショーという印象です。

乗用車の他にも二輪、バスやトラック、部品メーカーも展
示されており、ブースの雰囲気は洗練されている2階建て
の立派なものから、プレハブ小屋の様な部品ブースまで、
バラエティに富んでいます。

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(大手メーカーはブースデザインも凝っています。)


とくに仮設テントにある部品ブースは、スタッフ1人と机
だけのような内容のブースがとても多かったです。

21カ国から約1,300社が出展し、来場者も今回は
50万人を超えた
と主催者発表しており、活気に溢れて
います。

「プレスデー」はプレスを対象とした公開日で一般の方は
入場できないのですが、私達が首から提げているプレス
入門証を見るなり80元で売ってくれ!と気合の入った人達
もいました。
「トレードデー」では上海モーターショー史上最高の来場者数『103,000人』があったのですが、一般の方が入場するにはなんと一般公開日の2倍の金額100元を支払わないと入場できないのです(チマキ1個が2元でした)。その入場者数からショーへの期待がとても大きいのだとわかります。

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(来場者は疲れてブースに座り込んで休んでいました…)


中国の活気がそのまま、上海モーターショーにも反映され
ている、そんな「熱さ」を感じさせるショーでした。

Japanese / English
モデレータ紹介
東京モーターショー事務局の吉澤です!10月の第40回東京モーターショー開幕に向け、事務局も準備にフル回転! ブログではフラメンコのような“熱い”情報をお届けしていきます。お楽しみに!
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