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東京モーターショーとインターネット
2007.01.11


こんにちは、吉澤です
皆さん、お正月休みはいかが過ごされましたか?
私は実家の広島で久しぶりにのんびりと過ごすことができました。

さて、今回は『東京モーターショー』のWEBサイト全般を管理・運営している株式会社アイ・エム・ジェイの山口部長にお話を伺います。
実は山口さんは、インターネット黎明期から『東京モーターショー』のWEBサイトを手掛けている大先輩。『東京モーターショー』とインターネットの歴史を現場で体験したメンバーでもあります。
どんな話が飛び出すか楽しみですね。
では山口さん、よろしくお願いします。

はじめまして、山口です

山口氏

私と東京モーターショーとの関わりは古く、今の会社に入る前からお仕事をさせていただいてます。
初めての仕事は『自動車ガイドブック』の表紙のデザイン。それから数年は『自動車ガイドブック』の表紙デザインの他に特集なども手掛けていました。

当時はパソコン通信からインターネットへの移行期でしたが、いち早くネットユーザーのためにWEBサイトを立ち上げました。1996年のことです。
初期のメインコンテンツは「バーチャルモーターショー」。
これは国内すべての四輪メーカーの車両をデータベース化して、皆さんに見てもらおうというもの。
“バーチャル”と銘打ってはいますが、作業はアナログそのもの(笑)
メーカーから送られてきたカタログのデータを手打ちして、写真をスキャンして……。
正直言って大変な作業でした
おかげさまで評判もよかったのですが、WEBサイトのコンセプト自体を東京モーターショーに特化したものにしようということになり、「バーチャルモーターショー」は中止することにして、1997年の『第32回東京モーターショー』以降から現在の形になりました。

現在、私たちが行っている仕事内容は大きく分けて2つ。
1つはWEBサイトの構築、運用。もう1つは会期中のプレスセンターをはじめとした各種ネットワークインフラの整備です。

通常のWEBサイト運営はもちろんですが、東京モーターショー開催前後は目が回るような忙しさ。最も忙しくなるのは東京モーターショー開催2週間前からプレスデー終了までの間。
まずはショー開催の約3週間前から会場調査をして、主催者室にインターネット回線を引くことから仕事は始まります。
一番大変なのはプレスデーの初日です。
報道関係者による取材が開始されると、WEBサイトのアクセス、閲覧数が一気に上がるんです
初日昼から夕方にかけてアジアエリアからの閲覧数が上がり、少し落ち着いてから欧米からの閲覧数が上がってくる。1日で世界中から数百万もの人々がWEBサイトを訪れるので、膨大な閲覧数に対処できるだけのサーバー環境を整備して、安定した状況をキープしなければならない。
なおかつ、万一トラブルが起きたときのために、ほぼ徹夜でシステムを監視しているんです

このような環境整備だけでなく、東京モーターショーの情報をWEBサイトにアップする作業も非常に大切な仕事。
500台前後の車両データの写真とスペックをアップしなければなりません。
でも、事前にメーカーさんからデータをいただけるのが、早くて1週間前、主要なデータが揃うのが3日前なんです……。あとは当日取材、撮影して対応をしています。
なかにはメーカーさんが極秘裏に展示する車両もありますから、ショー直前になってデータが届くということも。
さらに2002年の『第36回東京モーターショー』からは、部品メーカーのデータもアップするようになりましたから、徹夜で作業しても3日はかかってしまいますね

怒濤の前半が終わると、あとは緩やかに作業量が減っていくのですが、東京モーターショーが終了しても私たちの仕事は続きます
出品者が撤収したあとの事務局インフラの撤収、整備作業がありますから、1週間くらいは現場に残って作業をしているんです

山口部長、ありがとうございました。
次回は『東京モーターショー』が日本で初めて導入した、携帯電話を利用した有償チケットサービスについて語っていただきます。
お楽しみに!

Japanese / English
モデレータ紹介
東京モーターショー事務局の吉澤です!10月の第40回東京モーターショー開幕に向け、事務局も準備にフル回転! ブログではフラメンコのような“熱い”情報をお届けしていきます。お楽しみに!
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